電子セラミックス・プロセス研究会会長
中平 敦
― 会長就任のご挨拶 ―
第四代の山本孝先生から、引き継ぎ、電子セラミック・プロセス研究会会長を務めます中平と申します。プロフィールは以下に記しております。
本研究会は2024年6月で200回目を迎える、極めて歴史ある研究会です。本研究会は、平成元年より初代は故岡崎清会長(元防衛大学校副校長・元防衛大学校教授・元湘南工科大学教授)、二代目は坂野久男会長(元日本特殊陶業)、並びに三代目は林卓会長(元湘南工科大学教授)、四代目が山本孝会長(元防衛大学校教授)と、電子セラミックスに造詣の深い方々が会長をされてきました。併せて多くの大学、公設試、企業の諸先輩方のご努力により、本研究会は持続的に発展して参りました。また、近年は、アジアの企業も会員として参加され、国際色の高い研究会になりつつあります。長きに渡って、毎回、担当幹事が時宜に応じたテーマ設定を行うことで、参加者が100名を超えるような活発な研究会が開催されてきました。コロナ禍で研究会開催も以前とは変わりましたが、アフターコロナの現在は、オンライン講演会と対面講演会の二本立てで研究会が開催されております。毎回幹事が取り上げるテーマは参加者が多いことからも、会員の皆様のニーズに合致していると思われますので、今後もまだまだ継続していかないといけない重要な研究会と認識されていると思われます。そのためには、活気ある運営に向けて、会員の方々の積極的な関与が不可欠でありますので、会員の方々には今後も活発に関わって頂けるようお願いいたします。
また、プロフィールに記したました分野で研究を進めてきた私の今回の任務としては、次の世代への橋渡しの準備を進めることと考え、会長を引き受けることと致しました。研究会の今後の在り方も色々と検討が必要でありますし、事務局の多大なる負荷を上手く役割分担する体制構築も必要かと思われます。その下準備をして次の世代へ繋いで行けるように準備を進めて参りたいと考えますので、これから御協力をよろしくお願いいたします。
最後に、参加される皆様に有益な研究会となるよう、事務局一同努力して参りますが、研究会に重ねて会員各位の積極的な関わりを御願い申し上げます。
【プロフィール】:自己紹介的に私の履歴を記しますと、東北大で金属やセラミックス材料の研究を修了後、直ぐに、金属材料研究所の平井研究室の助手となり、その後、防衛大学校の物理学教室・新原研究室に移動し、浦賀・小原台で岡崎清先生や山本先生の薫陶を受けました。その後、阪大産研に移動し、その間は主にナノコンポジットの研究開発(材料やプロセス開発)をメインに研究をしておりました。更に1996年に京都工芸繊維大に移動しまして、無機材料の溶液合成と構造評価を主体とした研究を10年ほど行い、2005年大阪府大に教授として着任しました(2022から大阪公立大学)。これまでセラミックスを中心とした新規材料開発及びプロセス開発をメインテーマとしてきた材料屋であります。
中平 敦 (Atsushi Nakahira)大阪公立大学マテリアル