電子セラミック・プロセス研究会
法人会員・関係者 各位
令和4年9月8日


電子セラミック ・ プロセス研究会
会長  山本 孝

第189回電子セラミック・プロセス研究会プログラム


日 時: 2022年10月8日(土)13:00 ~ 17:30 場 所:TKP京都ガーデンシティ京都タワーホテル + Zoomオンライン ハイブリッド開催               〒600-8216 京都府京都市下京区烏丸通七条下ル東塩小路町721-1               京都タワーホテル6階, アテネ (JR東海道新幹線 京都駅 徒歩2分)               https://www.kashikaigishitsu.net/facilitys/gc-kyoto/
オンライン担当(info-ecpm@elecera.org)より研究会参加登録に関する案内が配信されます。参加には事前の参 加登録が必要です。法人会員企業以外(非会員参加)の方は、オンライン担当まで事前連絡(開催3日前まで)を 別途行い、参加登録をお願いします。また、感染対策の一環として会場参加人数には制限を設けています。その ため、ご希望に添えないことがありますこと、あらかじめご理解ください。会場での参加をご希望の方は、早め の参加登録をお願いします(定員約70名になり次第、受け付けを終了します)。

特集テーマ:機能性セラミックスの開発と元気な関西企業の取り組み

【プログラム】
座長:中平 敦(大阪公立大学)
2022-189-1005 「テラヘルツ分光法による細胞計測とその応用展開」
京都大学大学院 農学研究科 小川 雄一 (13:00-13:45)
2022-189-1005 
「テラヘルツ分光法による細胞計測とその応用展開」
京都大学大学院 農学研究科 小川 雄一 (13:00-13:45)

 生命活動に必須の水は生体中の大半を占めており,その重要性は理解されているものの,未だに多くの謎を秘めた物質である。テラヘルツ帯の分光情報はその水分子間の水素結合や水分子自身の回転緩和を含むことが知られており,他の分子に比べて敏感と言える。発表者は細胞中の水のテラヘルツ分光に興味を持つと共に,その特性を利用したセンサの開発を進めている。本発表では,発表者が進めているテラヘルツ分光から広がる医療や食品等に関する様々な応用展開について紹介する。


2022-189-1006 「層状希土類フェライトの電気的・磁気的性質」
京都大学大学院 工学研究科  田中 勝久 (13:50-14:35)
2022-189-1006 
「層状希土類フェライトの電気的・磁気的性質」
京都大学大学院 工学研究科  田中 勝久 (13:50-14:35)

 層状構造を持つフェライト(鉄酸化物)は、高温では電荷秩序と磁気秩序が2次元に制限され、温度の低下にともなって電荷とスピンの相関が3次元に広がるため、電子相関の観点から興味深い系である。また、電気双極子と磁気双極子がカップリングしたマルチフェロイクスの可能性もある。本講演では、層状希土類フェライトの一種であるRFe2O3(Rは希土類)組成の化合物を取り上げる。一連のこの化合物が発見されたのは1970年代と古いが、特にこの化合物の誘電性をめぐって未だに議論が続いている。講演者らは、RFe2O3の一種であるTmFe2O4について構造解析と物性の測定を行い、この化合物が室温において圧電体かつ強誘電体であることを実証した。講演ではTmFe2O4の物性を中心に紹介する。


2022-189-1007 「機能性ナノセラミックス(電池, BaTiO3, CNT等)の分散凝集の制御」
武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 武田 真一 (14:40-15:25)
2022-189-1007 
「機能性ナノセラミックス(電池, BaTiO3, CNT等)の分散凝集の制御」
武田コロイドテクノ・コンサルティング(株) 武田 真一 (14:40-15:25)

 近年、ナノサイズオーダーのセラミックス粒子やファイバーが電子セラミックスの範疇を超えて応用されるケースが増えてきた。また、それらは樹脂やCNT, CNFなどのような他の材料と共存させて用いられるケースも散見される。本講では、複数種の濃厚系専用機を用いて希釈することなしに分散状態を評価したり、制御するためのポイント見出す最新手法を紹介させて頂く。


休 憩                                           (15:25-15:45)


座長:森分 博紀(JFCC)

2022-189-1008 「炭酸カルシウムナノ粒子の形状制御による用途拡大」
(株)白石中央研究所 研究開発グループ 毛塚 雄巳 (15:45-16:30)
2022-189-1008 
「炭酸カルシウムナノ粒子の形状制御による用途拡大」
(株)白石中央研究所 研究開発グループ 毛塚 雄巳 (15:45-16:30)

 炭酸カルシウム(CaCO3)ナノ粒子はフィラーとしてゴムやプラスチックなど、様々な複合材料に使用される重要な材料である。当グループではこれまでに、液相合成、結晶成長、相転移を活用して、炭酸カルシウムナノ粒子の形状・サイズ制御に関する研究開発を行ってきた。本講演ではこれらの内、Ca(OH)2添加およびMg(OH)2添加によって『高アスペクト比の連鎖状ナノ粒子』を液相合成する新規手法について紹介する。また、粒子制御による炭酸カルシウムの用途展開、および材料としての展望について述べる。


2022-189-1009 「島津製作所によるセラミックス工程の脱脂・焼結技術及び周辺技術」
(株)島津製作所 産業機械事業部 技術部 森元 陽介, 田中 優 (16:35-17:20)
2022-189-1009 
「島津製作所によるセラミックス工程の脱脂・焼結技術及び周辺技術」
(株)島津製作所 産業機械事業部 技術部 森元 陽介, 田中 優 (16:35-17:20)

 セラミックス製造の脱脂・焼結プロセスでは、温度/圧力/ガスの精密制御が必要となる。本講演では長年取り扱っている焼結炉の取組みに加え、新製品として過熱蒸気を応用した高速脱脂炉、分析技術を応用したモニタリング技術・製品を紹介する。また当社保有の成膜技術についても述べる。


 引き続き、対面会場での参加者で事前予約をされた方は17時30分頃より、講演会場と同じ施設内(6階 ナポリ+ミラノ)で自由討論会(参加費3,000円)を開催します。奮ってご参加いただき、討論をお続けください。


第189回担当幹事:中平 敦(大阪公立大学)
nakahira@omu.ac.jp
オンライン担当 : info-ecpm@elecera.org
ホームページ :   http://elecerapm.com/

<オンライン開催にあたっての注意事項> 1. 録画および録音は厳禁とさせていただきます。 2. 講演予稿集は研究会終了後に出席者へ電子配信します。
 今後の予定

(2日間開催)
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