電子セラミック・プロセス研究会
法人会員・関係者 各位
法人会員・関係者 各位
平成30年11月1日
電子セラミック ・ プロセス研究会
会長 山本 孝
第169回電子セラミック・プロセス研究会プログラム
評議員会 (評議員 ・ 役員のみ)
(12:00-13:00)
講演特集テーマ:「次世代リチウムイオン電池の技術動向と安全性」
全固体電池実現に向け、その固体電解質となるリチウムイオン導電体探索が急務である。硫化物系においてはLi10GeP2S12などの超イオン導電体が見出され、その電池特性評価が進んでいる。一方、酸化物系においても材料探索が展開されている。材料探索を中心として、全固体電池の開発状況について講演する。
近年、全固体電池開発が大きな注目を浴びている。それは、既存のリチウム電池と比較して、高電圧化、高容量化、急速充放電性能、安全性等の向上が期待できると考えられているためである。本講演では、産業技術総合研究所で取り組んでいる、酸化物系全固体蓄電池のためのセラミックス電解質シートに関する技術開発について紹介する。
全固体薄膜リチウム二次電池(TFB)は集電体、正極、電解質、負極を全て薄膜にて作製するリチウム二次電池である。弊社は10年以上TFBの研究と装置の開発を行っている。今回はTFBの特徴から、各膜の性質、試作TFBの特性、弊社の装置の紹介と最新の研究結果も合わせて報告する。
休 憩
(15:00-15:20)
筆者は1991年のSONY(株)による創生時から負極材とPVDFバインダーで、その後は大型セルの設計・製造でリチウムイオン電池に関わって来た。その間にセルの構成と材料の原理的な問題解決は、極めて少なかったと感じている。電解液の耐電圧の限界や分解ガス化と発火、更には湿式塗工による電極板製造の不合理性などである、全固体で全てが解決する訳ではないが、左記の諸問題をクリアする有力な選択肢として、全固体セルを考えてみたい。
固体電解質の利用は、電池に優れた安全性を付与するとともに、電池の用途を大きく広げる可能性を有している。しかし、これまでの電池と異なり、電極も電解質も固体となるため、それらを適切に接合するための界面形成技術が必要となる。本講では、固体電解質が拓く電池の可能性とその利用における課題や電池設計を解説する。
引き続き17:10頃より、自由討論会(参加費¥3,000円、一般財団法人 主婦会館 プラザエフ(四谷駅前の会議場(兼小宴会場)):
http://plaza-f.or.jp/index2/access/)を行います。
多数の方の参加をお待ちしています。
多数の方の参加をお待ちしています。
第169回担当幹事:堺 英樹(東邦チタニウム株式会社)