電子セラミック・プロセス研究会
法人会員・関係者 各位
法人会員・関係者 各位
令和6年6月5日
電子セラミック ・ プロセス研究会
会長 山本 孝
第200回 電子セラミック・プロセス研究会、年次総会および功労賞授与式、
一ノ瀬昇賞セレモニー
特集テーマ:「電子セラミックス・デバイスの歴史と未来」
防衛大学校名誉教授 山本 孝 (13:30-13:45)
岡崎先生と供に僅か7年、岡崎先生は56才~63才、私は32才~39才まで、電子セラミックスの原点、人とのつながりの大切さを教えて頂きました。1981年8月~1988年3月までの記録を紐解いて報告する。
東京工業大学 藤津 悟 (13:45-14:00)
岡崎先生は防衛大学校を退職された後、“セラミックを中心とした材料工学科”を設立するため、湘南工科大学に着任されました。新学科は平成元年に出発し、多数の高級装置を備え、すべてを共通での使用とする岡崎イズムが発揮された新学科でした。私は平成2年に同学科に、というより岡崎先生に採用していただき、先生が亡くなるまでお付き合いをさせていただきました。
太陽誘電(株) 顧問 茶園 広一 (14:00-14:30)
Ni-MLCCの薄層大容量化は信頼性を如何に担保するかの歴史ともいえる。本講演では論文ベースのサーベイ+αから信頼性を確保するための必要条件を求め、また、今後の進むべき方向性について議論する。
ニッケル協会東京事務所 竹田 賢二 (14:30-15:10)
現在、リチウムイオン電池の主な用途はEVだが、ニッケル・コバルト等の価格高騰などから、原料組成は変わりつつある。こうしたEVを取り巻く背景と電池リサイクルの現状について解説する。
休 憩 (15:10-15:20)
特集テーマ:「最新の分析技術動向」
(株)堀場製作所 グループ戦略本部 森 哲也 (15:20-16:00)
ナノ領域の粒子径分布について、様々な原理とトレンド、そしてそれぞれの特徴やメリットをご紹介いたします。さらに粒子の分散安定性の評価方法や実際の生産プロセスで必要となる「その場分析」など、応用事例も含めてご紹介します。
~新しい材料設計の指針へ向けて~」
東京大学大学院工学系研究科・総合研究機構 幾原 雄一 (16:00-16:40)
~新しい材料設計の指針へ向けて~」
収差補正を用いた走査透過電子顕微鏡法(STEM)の登場により、材料中の界面の原子構造、ナノ粒子の構造、さらには単原子カラム一個一個について、その位置や元素の識別のみならず、局所的な組成や電子状態の解析までもが可能となってきた。本講演では、種々のセラミック材料の主に粒界や界面の観察・解析に本手法を適用し、これより得られる材料設計指針や機能発現メカニズムの本質的な理解について紹介する。
年次総会および功労賞授与式 (13:00-13:30)
特集テーマ:「セラミックスに関する注目技術」
東芝マテリアル株式会社 那波 隆之 (13:30-14:10)
近年の自動車電動化の加速に伴い、電動車(xEV)の駆動用モーターを制御するインバーターに搭載されるパワーデバイスにおける窒化ケイ素(Si3N4)基板実装が進展している。本講演では、高強度と高放熱性を両立した本基板の開発動向について応用事例を交えながら紹介する。
株式会社村田製作所 中津 大貴(14:10-14:50)
村田製作所では新たな導電性材料の開発を進めており、その優れた水分散性を活かして安全かつ簡便に透明導電膜を作製することに成功した。講演では、耐屈曲性をはじめとする本透明導電膜の多彩な機能について紹介する。
国立研究開発法人 物質・材料研究機構 大橋 直樹 (14:50-15:30)
セラミックスを高温で焼成することでバラバラにしてしまう現象である「焼解現象」について、これまでにわかったことを紹介する。
休 憩 (15:30-15:50)
国立研究開発法人 産業技術総合研究所 山口 祐貴 (15:50-16:30)
金属やプラスチックなどの異種材料とセラミックスの複合化のために、より低い温度で製造可能な技術が求められている。また製造時の消費エネルギーおよびCO2排出量の低減のためにも、このような低温焼結技術に注目が集まっている。本研究では、室温近傍で起こる酸塩基合成反応を利用したバルクセラミックス製造技術を開発した。このような新しいプロセスの最適化に向けて、ロボットによるハイスループット実験と、その時のプロセスデータを用いたインフォマティクスを活用した事例を紹介する。
岡﨑 恵美子(次女)・岡﨑 宗昭 (16:30-17:00)
父岡崎清が晩年に自分自身の足跡を振り返り履歴書と業績集にその時々の思いや取り組みの経緯などを書き込んで作成した「自分のための覚書(未完)」に基づき、岡崎清の人と業績について夫と手分けしてお話しします。
一ノ瀬昇賞授賞セレモニー (17:00-17:20)
山本 孝 (電子セラミック・プロセス研究会会長)
小川 敏夫 (一ノ瀬昇記念賞選考委員長)
日本特殊陶業株式会社 廣瀬 吉進, 山崎 正人 (17:20-17:50)
現在主流の圧電セラミックスであるチタン酸ジルコン酸鉛(PZT)は鉛を含んでいることから、無鉛圧電材料の開発が望まれている。弊社は、無鉛系の有力な候補材料であるニオブ酸カリウムナトリウム(KNN)に着目し開発を進めてきた。本講演では、KNNに別の相を添加することで圧電性・信頼性を向上させたKNN系複合材料について紹介する。
6月29日(土)18:00より、自由討論会(参加費 ¥3,000)を(Blue terminal-the restaurant, 東京工業大学 蔵前会館内(大岡山駅前))にて行います。 奮ってご参加いただき討論をお続けください。多数の皆様のご参加をお待ちしています。
第200回担当幹事:東邦チタニウム(株) 堺 英樹(1日目)
hsakai@toho-titanium.co.jp
hsakai@toho-titanium.co.jp
太陽誘電(株) 水野 高太郞(2日目)
k-mizuno@jty.yuden.co.jp
k-mizuno@jty.yuden.co.jp
オンライン担当 : info-ecpm@elecera.org
ホームページ : http://elecerapm.com/