第148回電子セラミック・プロセス研究会 秋季講演会
日時: 第一部 平成26年10月10日(金) 9:00 - 17:00
第二部 平成26年10月11日(土) 9:00 - 12:00
場所: 横浜市栄区民文化センターリリス(神奈川県横浜市栄区小菅ケ谷1丁目2−1)
http://www.lilis.jp/
参加費:法人会員、学生:無料
上記以外 大学・公研:5,000円、企業:12,000円
(1日のみ参加の場合は大学・公研:3,000円、企業:8,000円)
特集テーマ「最新の材料開発状況および積層部品とエネルギー蓄電デバイスの将来について」
2014年10月10日(金)
座長:今中 佳彦(富士通研究所)
開会の挨拶 『秋季講演会開催について』 (9:15 - 9:20)
電子セラミック・プロセス研究会 会長 林 卓
26-148-822 機能性特殊紙の応用 (9:20 - 10:00)
渡邊 洋道(特殊東海製紙グループ TTトレーディング)
紙は日常生活においてよく見かける製品としての利用ばかりでなく工程中に使用される中間材料や工業製品の一部として組み込まれるなど様々な機能を付加させた特殊紙が他分野に利用されている。特殊紙の製造方法ならびにその活用ついて紹介する。
26-148-823 Dy削減磁石および希土類削減磁石に関する研究」 (10:00 - 10:40)
榎戸 靖(TDK)
希土類元素の供給不安および高沸を背景に、希土類元素、特に重希土類元素の削減が求められている。自動車用希土類磁石においては、耐熱性を高める目的で重希土類元素が多く添加されている。そこでディスプロシウム削減技術を中心に、希土類元素削減技術について紹介する。
休 憩 (10:40 - 10:50)
座長:小川 敏夫(静岡理工科大)
26-148-824 圧電部品の音響分野への応用 (10:50 - 11:30)
岩崎 悟(京セラ)
薄型テレビやタブレットなどのデジタル機器は、より一層の薄型化と軽量化が求められている。現在主流の電磁式スピーカーは、構造上、薄型化に限界があり、機器設計やデザイン上の制約となっている。今回開発した、超薄型、軽量(厚さ1 mm、重さ7 g)の音響デバイスであるピエゾフィルムスピーカーについて紹介する。
26-148-825 ポストリチウムイオン電池開発に向けた取り組み
嵯峨根 史洋(静岡大) (11:30 - 12:10)
リチウムイオン二次電池は携帯電話などの小型機器から電気自動車といった大型デバイスまで幅広く用いられているが、そのエネルギー密度は限界に近づきつつあり、ポストリチウムイオン二次電池開発の要求が高まっている。マグネシウム二次電池は高いエネルギー密度が期待されているが、その実現にはリチウムイオン二次電池とは異なった多くの課題を解決する必要がある。本講演では負極反応を中心にマグネシウム二次電池開発の現状を紹介する。
昼 食 (12:10 - 13:00)
座長:坂本 渉(名古屋大学)
26-148-826 無機固体電解質を用いた全固体電池の開発 (13:00 - 13:40)
林 晃敏(大阪府立大学)
安全性、長寿命、高エネルギー密度を兼ね備えた次世代蓄電池として、無機固体電解質を用いた全固体電池の開発が期待されている。本発表では、硫化物系固体電解質を用いた全固体リチウムおよびナトリウム電池の開発状況と課題について述べる。
26-148-827 光触媒の原理を利用した無機系人工光合成システムの開発
出口 正洋(パナソニック 先端技術研究所) (13:40 - 14:20)
地球温暖化問題を受けて、CO2削減のための技術開発が急速に進められている。その中で我々は、窒化物半導体を用いた光化学電極に光照射することでCO2を有機物に変換する「人工光合成技術」に取り組み、植物並みのエネルギー変換効率を実現した。本講演では、開発された無機系人工光合成システムの現状について紹介する。
休 憩 (14:20 - 14:35)
座長:上山 竜祐(大研化学製造販売)
26-148-828 積層部品用内部電極の細線形成への対応」
林 祥史(ノリタケカンパニーリミテド) (14:35- 15:15)
スマートフォンの高機能化、ウェアラブル端末の普及に伴い、それらに搭載される電子部品の小型化が加速している。省スペースで高機能化を実現させるため、積層部品用内部電極の 細線形成技術、並びに高信頼性技術について紹介する。
26-148-829 超臨界流体を中心とした高温高圧での流通式ナノ粒子合成について (15:15 - 15:55)
他社との差別化を図った高機能性ナノ材料にとって、環境に優しく、高付加価値のある材料開発が重要となる。高温、高圧技術を基盤とした、超臨界水、CO2といった様々な超臨界流体を利用した、大量生産可能な連続式ナノ粒子製造プロセスに関する紹介を行う。
26-148-830 MLCCの開発と今後の展開
野村 武史(創造的窯業材料研究所) (15:55 - 16:35)
積層セラミックコンデンサ(MLCCs)は誘電体材料及び製造プロセスの進化により、著しい小型大容量化が進められてきた。ケースサイズでは0201タイプ、誘電体層の薄層化では<0.5 µmという極限に近いコンデンサすら登場してきた。MLCCsの今後について考察する。
2014年10月11日(土)
座長:山本 孝(防衛大学校名誉教授)
26-148-831 マイクロ燃料電池の開発
藤代芳伸(産総研) (9:05 - 9:45)
機能性セラミックスを活用する固体酸化物型燃料電池は高い発電効率により、定置用電源等で実用化されている。産総研で進めている急速起動等が可能なマイクロSOFC製造技術応用の一つとして、LPGカートリッジガス等で直接発電できる ポータブル発電機への展開に向けた研究についてご紹介する
26-148-832 酸化物ナノ構造光触媒の環境浄化および水分解技術への応用
徳留 弘優(TOTO) (9:45 - 10:25)
酸化チタン等を用いた光触媒技術は、環境浄化および水分解水素製造への展開が期待されている。本講演では、ナノ構造化を利用した性能向上と、実用化に向けた取り組みに関して紹介する。
休 憩 (10:25 - 10:30)
座長:人見 篤志(TDK)
26-148-833 最近の積層部品の進展
岸 弘志(太陽誘電) (10:30 - 11:10)
近年のスマートフォンに代表されるデジタル電子機器の進展に伴い、積層セラミック部品の小型化、高性能化も精力的に進められてきた。本講演では、積層セラミック部品を代表するコンデンサ、インダクタ、圧電デバイスの最近の技術動向を紹介する。
26-148-834 高周波回路用積層セラミックコンデンサの技術動向 (11:10 - 11:50)
近年、携帯電話・スマートフォンなどモバイル機器の高機能化に伴い、基盤に搭載される部品数の増加や小型化が益々求められている。積層セラミックコンデンサ(MLCC)においてもこれら小型化の要求に応え、0201サイズまで商品化されつつある。今回、モバイル機器の高周波回路で使用される積層セラミックコンデンサの技術動向および、それらに用いる誘電体材料の取り組みを紹介す る。
尚、10月10日の第1部終了後、引き続き17:30より、自由討論会(参加費 ¥3,000円)を大船駅前 一瑳(神奈川県鎌倉市大船1-11-23 ウエキビル5F HP:http://www.d-issa.jp/)で行います。多数の方のご参加をお待ちしています。10月11日の第二部終了後、引き続き12:00より、自由討論会(参加費 ¥2,000円)を同じく本郷台駅前 Goccia(横浜市栄区本郷台小菅ヶ谷1-1-1 電話:045-410-7941)で行います。多数の方の参加をお待ちしています。
今回担当幹事:防衛大学校 山本 孝、大研化学製造販売 上山 竜祐、富士通研究所 今中 佳彦